福祉科について

◇ 福祉科とは

福祉科は、介護福祉士養成に必要な53単位のカリキュラムを置き、“介護福祉士”を養成する高等学校です。高齢者や障害者の支援に必要な介護・福祉についての専門知識や実際の生活場面で必要な介護技術を学びます。さらに、実践的な演習として高齢者施設や障害者施設へ行き、介護の実習を行います。

◇ 福祉科のねらい

  • 日常生活を営むのに支障のある方を援助するために必要な知識と技術を身に付けます。
  • 総合的・体験的な学習を通して、人としての広い視野と豊かな心を育てます。
  • 社会福祉に貢献できる人材の育成と介護福祉士の国家試験合格を目指します。
  • 福祉科の特色を活かした進路実現を目指します。

◇ 資格取得

【介護福祉士国家試験受験資格】

3年間で定められた専門科目の単位を修得することで、3年修了時に介護福祉士試験の受験資格を得ることができます。3年生の1月末に国家試験を受験し、介護福祉士資格の取得を目指します。

≪本校の合格率≫ 令和5年度 100%、令和4年度100%、令和3年度95.8%

✪「介護福祉士」とは

介護の世界にはたくさんの資格がありますが、介護福祉士は唯一の「国家資格」です。食事や入浴、排泄、着替えなどの「身体介助」を行うだけでなく、調理や掃除、洗濯などの「生活援助」、介護する家族への指導・支援なども行います。介護が必要な方の生活に向き合い、安心して、いきいきと、その人らしい生活が送れるように支援する専門職で、介護の現場では高く評価される資格 です。

介護福祉士になるには、いくつかのルートがあります。普通科高校卒業後、福祉系の大学や専門学校に進学したり、介護の仕事をしながら、研修を受け、「介護福祉士」を目指すこともできますが、高校福祉科へ入学し、資格取得を目指す方法が最短のルートです。

【介護職員初任者研修修了証書】

必要な単位を修得し、校内で行われる筆記と実技の試験に合格すると、2年修了時に介護職員初任者研修修了証書を受け取ることができます。国家資格ではありませんが、厚生労働省認定の公的な資格で、介護の現場において、正しい知識とスキルがあることの証明となります。

◇ 学習内容

  科 目 学  習  内  容 単位数
社会福祉基礎 社会福祉の理念や人間の尊厳と自立、社会福祉思想の
流れや社会保障制度などを学習し、社会福祉の意義や
役割を理解します。
4単位    
介護福祉基礎 介護を取り巻く状況や介護を必要とする人と生活、
リスクマネジメントについて学習し介護の意義と
役割を理解します。
5単位
コミュニケー
ション技術  
基本技術、利用者や家族とのコミュニケーション、
多職種との連携を学習し関係づくりに必要な能力を
身に付けます。
2単位
生活支援技術 生活支援や自立に向けた生活支援、緊急時・災害時の
支援、終末期の支援、医療的ケア等について学習し、
尊厳の保持や自立支援に根ざした継続的な生活の支援
に必要な技術を身に付けます。
10単位
介護過程     情報収集とアセスメント、課題の分析、介護計画の
立案と実施など介護過程の展開について学び、介護
過程の意義や役割を理解し技術を身に付けます。
4単位
介護総合演習 介護実習の事前学習、準備、実習後の報告会などを
通して課題解決に必要な力を身に付けます。
3単位
介護実習 多様な場での介護実習や個別ケアに関する実習、
コミュニケーションや介護技術について体験的な
学習をします。
13単位 
こころとからだ
の理解  
人体の構造や機能、こころとからだの関係、認知症
と障害などについて根拠を理解するとともに、生活
支援を行うために必要な能力を身に付けます。
8単位  
家庭総合   家族、福祉、衣食住、消費生活等に関する基本的な
知識と技術を学習します。
4単位  
福祉情報 情報の意義や役割を理解し、情報活用に関する知識
と技術を学習します。
2単位 

◇ 施設・設備

在宅看護リハビリテーション実習室
入浴実習室
介護実習室

◇ 福祉系高校の設置に係る情報公開

実績に関する情報

養成課程に関する情報

福祉系高等学校等に関する情報